タイ語の翻訳、通訳ならオーミ株式会社

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タイの翻訳・通訳事情

弊社は平成元年に創業しました。かれこれ20年近くタイで翻訳・通訳業をやっているのでおそらく日系の翻訳会社としては一番長くやっているかもしれません。そういったインサイドから見た視点でこの業界の現状と問題点を述べたいと思います。特に今抱えている問題点については同業の方もおそらくお悩みだろうと思うので、もし協力できる点があれば一緒に考えていければと思っています。

タイにおいて翻訳と通訳の需要は非常に根強くあります。その理由として、既に日系企業が3000社以上進出しており、それらのすべてがまずタイ語という壁をクリアしなければ1日として操業できないという差し迫った事情があるからです。

タイ語というのは極めて特殊な言葉で、初めから話せる日本人なんていませんし、何年か駐在して、少しマスターした頃には帰国命令が出て新人と入れ替わってしまいます。さらにタイ語の読み書きなんてできるのは趣味の世界に入るでしょう。

したがって多くの日系企業、主に工場はその言葉の問題を通訳、翻訳要員として雇用するかアウトソーシングするかの選択を迫られています。通訳者を雇用する余裕のある会社にしても雇用形態は契約という形をとっている所が多く見受けられます。

契約という形をとる理由は、日本語通訳というのは他の職種に比べて給料が抜きん出て高く、一般の雇用形態の枠に入れることができないという企業側の事情があります。また通訳者は能力が高い者ほど独立志向が強いという理由もあります。

したがって状況は極めて不安定です。せっかく覚えた社内用語もその通訳者がやめることにより一から出直しになったり、一時的に通訳者がいなかったりしているのでやはり社外にサービスを求める傾向にあります。

またもう一つの柱として民間以外に政府関連の需要があります。タイではJICA,NEDOなどの政府関連プロジェクトが数多くあり、またJETROが主催する国際見本市や商談の機会も多く、その都度通訳や翻訳を要するケースも多くあります。

このような状況なので、景気の波に左右されないある一定程度の需要は必ずあります。今後よほど大きな社会的変革が無い限りその現状は変わらないと思っております。

タイにおける翻訳事情

タイも昔に比べると翻訳者の数も増え、またその分翻訳の品質も上がってきました。始めの頃は絶対的に日本語―タイ語ができる人材が少なく、たった1Pの翻訳でも何日も待たされ、そのあげく解読不能に近い文章を読まされることもありました。

しかし、最近はタイ人のみならずタイ語ができる日本人も増えて、タイー日翻訳は日本人に、日―タイ翻訳はタイ人にとそれぞれネイティブが担当することができるようになったので、一般ビジネスレベルなら違和感無く読むことができるかと思います。

また最近の傾向として雨後の竹の子のごとく翻訳会社が増えたことです。ハロタイなんかの電話帳をざっと見ただけでも100社近くが掲載されています。しかしその半数以上が真面目にやっているの?と言いたくなるような感じです。電話しても日本人がいないどころか誰も出なかったり、旅行会社やコンサルのかたわらやっていて、翻訳をやっていることすら社員が知らなかったりと人事ながら心配な状況です。

これは一つにはタイのビザ事情も関連しています。すなわちタイに居住するには何らかの会社の経営者であることという条件があります。こういったタイ長期滞在志向組にとっては、資本もかからず気軽にできる翻訳会社なんていうのはちょうど手軽なのかもしれません。

でもこれだけ増えると困るのは価格のダンピングの問題です。最近は政府関連でも入札制度を義務付けられるところも多くなってきました。昔の指名制度を懐かしんでも仕方がありませんが、それにしてもダンピングに近いような値段で落札するのはいかがなことかと思います。

翻訳というのは品質が命です。下手な翻訳は読むのが苦痛ですらあります。しかしながらこうして無理をしてとった翻訳というのはコスト削減のため低レベルの翻訳者のやっつけ仕事になる危険性があります。日本でも前に耐震強度の弱いマンションが問題になりましたがそれと同じことが行われます。

翻訳というのはできてからでないとその品質は分からないかもしれません。ですから入札時点では、単純に金額の比較になってしまうことも多く、弊社から見ると“え、あんな金額で?”というケースも最近多くあります。工事やプロジェクトの入札では技術審査もあると聞きます。何とか翻訳の業界にも値段と品質の両面の審査基準を設けて欲しいものです。

タイにおける通訳事情

一口に通訳といっても個人的トラブル、ガイドからセミナーやVIPアテンドまでさまざまなレベルの通訳がありますが、ここではビジネス以上の話をします。

ビジネス通訳として多いのが、まず工場などの現場における日本人技術指導員のアテンド、それからタイの工場との取引に関する商談などです。

その他に工業や農業団体の視察訪問、テレビ、映画の撮影、NGOなどの調査、ちょっと変わったところで裁判などがあります。

これらの通訳はさほど難しくありません。少し経験を積んだ通訳者なら問題なくこなせる範囲です。

難易度が高いのがセミナーや多人数の会議それに環境、エネルギーなどの専門用語が多く出てくるミッション通訳です。これらは通訳者なら誰でもいいというわけではありません。

通訳者にはタイ人と日本人がいます。優秀なのはタイ人通訳です。タイ人通訳者は日本で日本語の他に専門教育を受けているので、内容の理解度、ボキャブラリーの数などがかなりの域まで達しています。それに比べ日本人は、タイ語学校で学んだレベルなので専門性のある内容には対応し切れません。

しかしながらそのような優秀なタイ人の数は本当に限られています。もちろん最近では日本で高等教育を受けたタイ人は数多くいますが、彼らの多くは常勤の仕事を持っています。まあタイなので頼めば自分の職場を抜け出してアルバイトでやってくれるかもしれません。でもバイト感覚のタイ人は大切な通訳は任せ切れないところがあります。自分の都合でドタキャンしたり、態度の面でもお客から不評を買うケースも多いようです。

ですから能力があって、責任感が強く、態度も控えめなんて3拍子揃ったような通訳には仕事が殺到します。売れっ子になると3ヶ月先までスケジュールがいっぱいといった状態です。

それから今一番切実な問題は日英の同時通訳者がいないということです。タイというのは地理上アジアのハブみたいな位置にあって、アジア全体の国際会議を開くことが多くあります。すると公用語として英語を用いるケースが多々あります。すると日英、それも同時通訳の人材が必要になってきます。

長時間の会議やセミナーの場合、同時通訳も2〜3人のチームを組んで対応するのが一般的です。ですが、タイで同時通訳として使えるレベルにあるのはぎりぎり3人というところでしょうか?その3人が金太郎飴みたいにあちこち行ったり来たりで、誰かの都合が悪かったりすると会議自体の開催すら危ぶまれます。

これは大きな問題で、時にはシンガポールやマレーシアから手当てすることも考えますが、やはり人材の宝庫である日本からの協力を仰ぐしかないのかと思っています。もし会社、個人にかかわらずこのことでお知恵をいただければと願っております。

以上簡単ですが、現状と問題点について述べました。翻訳と通訳というのは非常に地味で裏方的な仕事です。ですがこれがないとビジネス取引や物の生産が止まってしまう大切な役割をになっているということも自覚しております。何とか各業種を上手にサポートしたいと思い、このインターネットの時代にご協力を仰ぎたく筆を執った次第です。

 
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